UPDATE : 2016/Oct/24
AUTHOR:
お茶目なテルマ
ぼくたちの白いシェヴイを見るといつも瞳をくるんと踊らせて
Como esta !
そして、ぼくたちも車を入れるたびにGracias !
そんな風にチカーノたちの街角に慣れてくると
天使と呼ばれるこの都会がむかし彼らの王国だったことを思い出し
アール・デコのビルの隙間から仙人掌のある砂漠が視えてくるようになるんだ
一攫千金を狙う金鉱堀りたちの夢の国
“ご存知のようにインドの右手にはカリフォルニアという名前の島があり、地球上の天国の一部に大変近い。黒人の女性が住んでおり、一人も男は居ない。アマゾン族の様式で生活している。彼女達は頑健な体をしており、強く情熱的な心と偉大な美徳がある。この島自体は目立つゴツゴツした岩のために世界でも最も荒々しい島の1つである。その武器はすべて金で作られている。島のどこにも金や高価な石で溢れ、その上に他の金属は見つからない(『Las Sergas de Esplandián』by Garci Rodríguez de Montalvo)”
Skid Row
Art District
The Last Bookstore
Cecil Hotel
そういえば昨日の夜更けに火災報知器のベルが鳴った
誰かが暗闇の中で叫んでいるような音で
カナダから来た女の子が沈んでいたという給水塔のあるそのホテルで
ぼくたちもアマゾネスの夢を見る