「自身では転がれない車」

僕はニュータイプだった
ニュータイプ過ぎて
警察に睨まれたよ

別に
そんなに
悪いこと
してないじゃん

危ない？

どうして？

こぐか

こがないかの

違いやん

危ない？

どうして？

わかんないね

僕は便利なだけ
不便じゃないよ
法律とか
法令とか
わかんないよ

色々と
知らない間に
決まってるよね

僕みたいな
小さな存在は
すぐに叩かれるよ

大きな組織は
良いよね
好きなように
できるから

でも
なんでだろ？

僕って
なんだか
乗ってた人
胡散臭感じの人
多かったよね

あんまり
普通の人
見なかったよ

僕のお友達の
電動自転車さんは
ママさんが多いよね

乗ってた人に
問題があったのかな？

ママさん
良かったね

あっ
そうか
あれは
大きな会社が
作ってたよね

大きな組織の
傘下にいなかったからな
僕って

でも
アナーキストでは
無いよ

みんなに
喜んでもらいたかった
だけなんだよ

家柄が
あかんかったん
やろね

しょうがないね
泣き寝入りの文化
だから

僕はこれから
何処行くんだろ？

扇風機の前面カバーのおっさん
みたいに
フリーダムに生きてみたいな

きっと
今度は
生まれ変わったら
みんなの笑顔に
なれる
モノになりたいな

「路上のモノ」
では無くてね

また
いつか
会いに
来るからね
みんな
ありがとうね

僕は
寝るとするよ

おやすみ

ありがとうございました

ほな！