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松井 宏文

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OCT , 2016

PROFILE

□ PROFILE DATA

松井 宏文

店主  |  自家製粉石臼挽き うどん 青空blue

1974年5月4日 尼崎生まれ。
下町の商店街に古くからある八百屋の長男として育つ。小学生の頃よりサッカーを始め、中学生時に関西選抜に選ばれ全国大会2位。高校生時に国体選抜、全国大会出場した後実業団サッカーへ。16年間続けたサッカーを引退し、25歳で半年間の放浪の旅にアメリカへ渡る。
帰国後、何の経験もないまま飲食業の道へ。手打ち蕎麦屋で15年間勤め、40歳で自家製粉のうどん屋として独立。2016年 ミシュランビブグルマン獲得。2016年11月11日で開店より丸2年を迎える。

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─ 鍋すきうどん ─

 

2014年11月にオープンした新感覚うどんが評判の人気店 青空blueよりお届けするのは、旬の野菜やきのこ、そして鶏の旨味が溶け込んだ秋冬の定番「鍋すきうどん」

 

一見蕎麦のような色をしたこの麺が、店の名物である自家製粉石臼挽きうどん。
店内の中央に置かれた製粉室では、品質にとことんこだわった埼玉県産の小麦を毎朝自家製粉している。赤茶けた色をした小麦の実がもつ本来の甘み・香り・旨味を最大限に引き出すため、ふすまが残るよう石臼で粗挽きに。篩にかけキメを整えた小麦粉の他、加えられるのはシンプルに水と塩のみ。季節はもとより、その日その日の一番美味しい一杯のために決まった配合率などはなく、どの工程も最後は手の感覚を頼りに仕上げる。

 

口元に運ぶだけでほんのりと小麦の香りが漂う、少しプツプツ感の残る粗挽き麺は、普段馴染みのある喉越しを楽しむうどんとは違い、むしゃむしゃと噛んで味わいたくなる個性派うどん。噛むごとに広がる小麦の風味は穀物らしさそのものであり、初めて食べたその瞬間も不思議となぜか懐かしい。

 

「ダシの文化」大阪が誇る旨いおつゆと、素朴な素材が織りなす至福の鍋。またこの出汁は日本酒との相性がとても良く、お酒好きなら是非一緒に味わって欲しい一品。本格的な秋の訪れが待ち遠しい10月は、立ち上る出汁の香りも旨いほっとするお鍋を是非どうぞ。

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UPDATE : 2016/Oct/01 | AUTHOR :

TIE UP PROJECT