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「生活工芸」の時代|【燕三条編】

UPDATE : 2015/Feb/02 | AUTHOR : UENO

昨年9月に刊行された『「生活工芸」の時代』(三谷龍二+新潮社編、新潮社)。

 

それは工芸の動きに注目し、この十数年を「生活工芸の時代」とし、13人の筆者達がそれぞれの立場から論じることで、これからの暮らしと社会の在り方を問うことを目的とした一冊だった。

 

この度、本書刊行を期に昨年より日本各地で行われてきた関連トークイベントが、新潟・燕三条でも開催されることが決定した。

 

 

■トーク趣旨

20世紀という重く大きな時代が終わり、新しい世紀が訪れた、ちょうどその頃に始まる話です。この10数年を、僕たちは「生活工芸の時代」と呼んでみることにしました。そう呼んでみることで、いま自分たちが生きている時代をすこし突きはなし、俯瞰してみようと思いました。

たまたまそうだったのか。なにか必然的なことがあったのか。まだ近すぎてよくわからないことがたくさんあります。たくさんあるけれども、こうして言葉にとどめることで、自分たちが経験しているものの輪郭をたどり、それを次の時代につなげていくこと。それが『「生活工芸」の時代』という本のねらいです。

 

(途中略)

 

生活工芸は、燕三条で営まれている町工場的なものとは対極かもしれません。また、地域社会との関わりを考える上でも二つは対照的です。

『「生活工芸」の時代』は「瀬戸内生活工芸祭2014」のオフィシャルブック。生活工芸がひろく浸透するにあたって大きな役割を果たしてきたのは、瀬戸内生活工芸祭でも試みられている「クラフトフェア」でした。ですが、「工場の祭典」のねらいは、クラフトフェア的な方向とは微妙に異なる気がします。

生活工芸と工場の祭典。地域と生活に関わるふたつの視点を手がかりに、いま求められている社会と暮らしのあり方を紡ぎだしてみたいというのが、今回のトークのねらいです。

会場は燕のツバメコーヒーさん。田んぼのなかにポツンとたたずむ喫茶店です。古びてもそれが味わいとなって価値を深めるものを提案したいというオーナーの田中辰幸さんには、『「生活工芸」の時代』刊行直後より関心を寄せていただき、今回の企画となりました。ひとりでも多くの方とお話しする機会になればうれしいです。(文・鞍田崇)

 

 

■プロフィール

tadaomi yamamoto

山本忠臣

ギャラリスト、建築家。1974年三重県生まれ。焼き物の里として知られる伊賀・丸柱に生まれ育つ。大阪で建築設計の仕事を手がけたのち、「自分の理想の空間を造りたい」という思いから、実家倉庫を改装し、2000年、gallery yamahon / cafe nokaをオープン。既存のジャンルにとらわれずに、自身のまなざしにかなった人と物を紹介する企画展を手がけている。2010年には、京都に「うつわ京都やまほん」を開廊。2015年2月には、工芸やアートを扱う10軒のギャラリーが集い、カイカイキキギャラリーで開催される gallery’s eyeにも参加。『「生活工芸」の時代』(新潮社)の執筆者の一人でもある。

http://www.gallery-yamahon.com/

 

yu yamada

山田遊

バイヤー、クリエイティブ・ディレクター。1976年東京都出身。南青山のIDEE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして活動を始める。現在、株式会社メソッド代表取締役。2013年6月に「別冊Discover Japan 暮らしの専門店」が、エイ出版社より発売。グッドデザイン賞審査委員をはじめ、各種コンペティンションの審査員や、京都精華大学非常勤講師など、教育機関や産地などでの講義・講演など、多岐に渡り活動中。燕三条の「工場の祭典」では、全体の監修を手がけている。

http://wearemethod.com/

 

takashi kurata

鞍田崇

哲学者。1970年兵庫県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科修了。総合地球環境学研究所(地球研)を経て、現在、明治大学准教授。暮らしの〈かたち〉という視点から現代の思想状況を問うている。著作に編著として『〈民藝〉のレッスン』(フィルムアート社)、共著として『「生活工芸」の時代』(新潮社)、『道具の足跡』(アノニマ・スタジオ)など、共訳として『雰囲気の美学』(晃洋書房)など。
http://takashikurata.com/

 

 

開催概要
───
日時:2015年2月28日(土) 15:30〜17:30
会場:ツバメコーヒー 新潟県燕市吉田2760-1
※JR越後線「吉田駅」から徒歩10分 駐車場有り(15台)
料金:2,000円(1ドリンク+お菓子付き)
定員:30名(要申し込み)

 

◎お問い合わせ・お申し込み
ツバメコーヒー
TEL:070-5371-3514
MAIL:tsubamecoffee@gmail.com
※上記アドレスまでメールにて、件名を「生活工芸」とし、「お名前」「電話番号」「人数」を明記してお申し込みください。

 

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