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與田 光一

「夏の和菓子4種」

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AUG , 2016

PROFILE

□ PROFILE DATA

與田 光一

和菓子屋  |  よだもち

1978年11月28日、大阪市西淀川で続く和菓子屋の三代目として生まれる。
工業高校卒業後、建設会社にて設計・計画部配属。脱サラ後、実家で修行を重ねる。店を構える為の実践と勉強を兼ねて、尼崎杭瀬市場の居抜き物件の和菓子屋にて独立開業。約3年間の営業後場所を現在地に移し、2014年11月2日「わがし屋よだもち」を開業。コンセプトは「和菓子屋っぽくない普通の和菓子屋」

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─ 夏の和菓子4種 ─

 

左から

 

こんがりとしたきつね色の生地に、食感も楽しめる白粒あんをサンドした三笠焼き。カステラの製法で、濃厚な卵を極限にまでホイップさせることで辿り着いたオリジナル生地はふっくらとてしてジューシーに。フレーバーに使用した芋焼酎が、優しい甘さにアクセントを加える。

 

気泡が目にも涼しげな夏の涼菓わらび餅は、本わらび澱粉と甘藷澱粉、そして砂糖だけのシンプルな配合。数種をブレンドした黒須きな粉は食べる直前にかけ、きな粉の風味も余すことなく味わって。口当たりは涼しげで、もっちり、ねっちょりとした食感からのすっきりとした口どけが後を引く。

 

年季の入ったショーケースに陳列された、わがし屋よだもち定番の串団子からは2種。どちらも注文後に炙りや餡付けが施される。抹茶100%を使用した宇治抹茶餡は、抹茶の豊かな香りと、甘みの中にあるほのかな苦味で後味もさっぱり。可愛らしい焼き目がついたみたらし団子は、この炙りと、数種の醤油をブレンドすることで生まれた奥深い香ばしさが昔懐かしい。

 

特別な素材を使うわけでもなく、ただひたむきに昔ながらの製法で作られる、素朴で普通なニチニチの和菓子。出来たてホヤホヤの風味、素材の味をそのまま楽しんでもらいたいと、保存料なども不使用。

 

どうぞ「お早い目に召上り下さい。」

*器提供:カマタ商店

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UPDATE : 2016/Aug/01 | AUTHOR :

TIE UP PROJECT