JULY , 2016
WATCH
CAPTION
─ スマートボール ─
大阪市天王寺区にある四天王寺の別院・勝鬘院(しょうまんいん)。
金堂に愛染明王が安置されていること、また愛染明王の信仰が広まったことで、いつしか愛染堂と呼ばれるようになった。
ここで開催されるのが、住吉祭、天神祭に並び、大阪三大祭りのひとつとして知られる愛染まつり。
人々から「愛染さん」と親しみを込めて呼ばれるこの祭りは、593年に聖徳太子が開いた日本最古の夏祭りだ。
「苦しみ、悲しみを抱く人々を救済したい」という大乗仏教の意向を受け継ぎ、1400年もの間続く無病息災を祈る祭事としても広く知られている。
初日の見所は、色町の芸妓衆が駕籠に乗って愛染まつりに参拝する姿を再現した宝恵駕籠パレード。
また「夏越(なごし)のお祓(はら)い」の風習を現在まで受け継ぎ、パレード終了後の夕刻からは愛染堂内にある多宝塔を囲んでの「夏越の祓えの大法要」が盛大に行われる。
一般に「夏越しの大祭」以降に行われる祭りを夏祭りと呼ぶため、愛染まつりは日本最古の夏祭りであると同時に日本で一番最初に行われる夏祭りでもある。
6月30日の宵宮、7月1日の本祭、7月2日の残り福。
梅雨の時期にも重なるこの3日間、一度は小雨が降る。これは「愛染ぱらぱら」と呼ばれ、愛染さんへ参拝しその行き帰りの途中で「愛染ぱらぱら」にあうと、その二人は結ばれるという言い伝えが残る。
QUESTION
UPDATE : 2016/Jul/01 | AUTHOR :