続 橋本健二

フィルター

第十八話「魔的」

UPDATE : 2019/Jan/24
AUTHOR: 建築家 橋本 健二

 

魔的

緊張感のあるピンと張りつめた空間
それは冬の気温の低い時期に言われるのかもしれない。
彼の中では真夏の雨がしとしと降りしきるトタン屋根の下
蒸し暑く汗が蜂蜜のように滴り落ち
それが歪んだ床を伝い
近所の鉄工所から排出される油と融合し虹色に変化し
川向いのてっちゃん鍋屋の窓ガラスに映り込む。
そこに とてつもなく緊張感を感じる。
そんな風景を楽しみながら
今日は杜仲茶を飲む。
最近の健康茶ランキングでは 人気がなさそうだが・・・
さあ出かけよう。
先日のサーキット走行で痛めたフロントサスペンションを気遣いながら
いわゆるフルサイズボディ
MoparではCボディ
一回り小さなボディが人気がある今日この頃
サーキットでは周りはポルシェGT3やヨーロッパの強豪ぞろい
そこに日本海の荒波にもまれるようにコーナーであっち向きこっち向きしながら曲がるfuryは滑稽だったようだ。
そう これがデザインだ。
最近はヴィンテージな車が人気なようだ。
値段も トントン上がっている・・・・肩をたたく感じ。
あえて微妙な車を選ぶ
そして次回のサーキットに向け
Corvette C4を選ぶ
ZF6速
現在は不動車である。
98年の映画「Dobermann」 のよう走る。

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