すきっ歯のドロシー

フランスじゃ歯と歯のすき間から幸せが入ってくるっていわれてるらしいけど
きみの歯もそうなのかな

金曜日のモーニングシフト
学生たちがみんないなくなったテーブルで、スクランブルエッグとベーコンの遅い朝食を食べながら、ドロシーはこっちをみてクスッと笑ってくれた

きみの瞳の奥の、今にもこわれそうな小さな秘密が、ぼくには見える

ここはOZの国じゃないし、わたしには案山子やブリキ男やライオンはいないけれど、

Culver Cityのアパートメントに帰ればトトは待ってるわ

Somewhere over the rainbow

そういえば昨日の夕暮れ、大きな虹を見たよ

ぼくたちがステイしているLMUのO’malley Apartmentっていうドミトリーの、映画に出てきそうなくらい大きな窓から

黒い帽子がとてもよく似合ってる

アメリカの最初の朝