かお。

フィルター

no.7 Brian

UPDATE : 2015/Oct/01
AUTHOR: 加賀 耕平

no.7 Brian|「かお。」|加賀 耕平

 

LAドジャースがクレイトン・カーショウでテキサス・レンジャースに負けた夜、ブライアンは行きつけのバーの椅子を蹴った。

 

6月の新月の夜。 コアーズを何本も飲みながら。

 

ロサンゼルスの芝生はいつも青いけど、それは遥か彼方のシエラネバダの山の水を、気が遠くなるほど長いパイプラインをつないで運んでいるからなんだ。

 

その水を、まるで溢れ出る神の泉のように撒き続ける。

夜も昼も。

 

学生のいない早朝のキャンパスの芝生を刈ることが仕事だけれど、そのシュールな光景を、生まれ故郷のテキサス州マーファで暮らしている両親に見せたらなんていうだろうと考えて、ブライアンはちょっと微笑んだ。

 

今日もFORDで帰ろう。

家では、ジミーとカレンが待ってる。

 

ふたりともピックアップの後に乗るのが大好きなんだ。

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