MEDIA SHOPレクチャーシリーズ 〈民藝〉のレッスン:番外編 Figure and Ground
UPDATE : 2013/Jun/06 | AUTHOR :
Photo Yoneo Kawabe
MEDIA SHOPレクチャーシリーズ 〈民藝〉のレッスン:番外編
Figure and Ground
大きな物語が終わった時代、人々はどのようにつながり、どのようにそれを深め、これからの社会と暮らしの姿を切り開くことができるのか。
京都 MEDIA SHOPにて昨年1年間にわたり行われたレクチャーシリーズ「〈民藝のレッスン〉」(コーディネイター:鞍田崇)では、そうした問いをたずさえ、思想としての〈民藝〉の可能性を様々な切り口で検討してきた。
今回はその番外編とし、プロダクトデザイナーの深澤直人氏をゲストに招き、「Figure and ground(図と地)」というテーマでトークセッションが行われる。
個性的で一目を引く独創的な表現ではなく、「ふつう」の美しさを追求する深澤氏。
目立つものではなく、意識にのぼることのないものだが、いつでも人々に共有され、深いところで人々をつないでいるものでもある「ふつう」。
見たり、聞いたり、 意識されている対象を「図(Figure)」、そうした対象が見たり聞いたりされる環境を「地(Ground)」と呼んで良いのであれば、「ふつう」は現代社会の中でどのような意識をもつものなのか。
私たちの暮らしの中の「ふつう」、「Figure and Ground」のあり方について、参加者と共に考えていくトークイベントとなっている。
■略歴
深澤直人 FUKASAWA Naoto
プロダクトデザイナー。1956年山梨県生まれ。80年多摩美術大学美術学部プロダクトデザイン学科卒業。89年渡米しデザインコンサルティング会社IDEO(サンフランシスコ)に勤務。96年帰国し、IDEO日本支社を設立。2003年独立し、Naoto Fukasawa Designを設立、現在に至る。主な作品として、au/KDDIの携帯電話「INFOBAR」や無印良品の「壁掛式CDプレーヤー」、家電・雑貨の新ブランド「±0」など。日本の大手メーカーのデザインコンサルティングを手がけるほか、イタリア、ドイツのメーカーとのプロジェクトも多数。過去のデザイン賞は、米国IDEA金賞、ドイツif賞金賞、英国D&AD金賞、毎日デザイン賞、織部賞などを含み50賞を超える。著書に、『デザインの輪郭』(TOTO出版、2005年)、『デザインの生態学』(共著、東京書籍、2004年)など。武蔵野美術大学教授、多摩美術大学客員教授、東京大学大学院情報学環・学際情報学府特別講師を兼務。2012年日本民藝館館長に就任。
鞍田 崇 KURATA Takashi
哲学者。1970年兵庫県生まれ。94年京都大学文学部哲学科哲学専攻卒業、2001年同大学院人間・環境学研究科博士後期過程修了。博士(人間・環境学)。専門は哲学・環境思想。2006年より総合地球環境学研究所(地球件)に勤務。暮らしのかたちを問いなおすという視点から、様々なジャンルを手がかりに、現代社会における環境問題の思想的意味を問い、それを表す言葉を探求、多くのトークセッションを手がけている。主な著作として、『人間科学としての地球環境学』(共著、京都通信社、2013年)、『道具の足跡』(共著、アノニマスタジオ、2012年)、『〈民藝〉のレッスン』(編著、フィルムアート社、2012年)、『焼畑の環境学』(編著、思文閣出版、2011年)など。
関連サイト
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MEDIA SHOP http://www.media-shop.co.jp
開催概要
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日時:2013年6月14日(金) 19:00〜21:00
会場:MEDIA SHOP 京都市中京区河原町三条下ル一筋目東入ル大黒町44 VOXビル1F
TEL:075-255-0783
アクセス:京阪「三条駅」地下鉄「京都市役所前駅」から徒歩5分 / 阪急「河原町駅」から徒歩10分
出演:深澤直人(プロダクトデザイナー) 鞍田崇(哲学者)
定員:70名(要申込)
参加費:1,000円(1drink付)
申し込み・お問い合わせ:MEDIA SHOP(メディア・ショップ)