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日のいちばん長い日の茶会

UPDATE : 2013/Jun/17 | AUTHOR :

暑い暑い夏の日 池のほとりで 考えた

ずっとそうだったし いまもそうだし これからもそうだろう

でも 日のいちばん長い日は いつも この日しかないわけで――

 

 

6月20日(木)京都芸術センターにて、ワークショップ「〈茶室〉を創る、〈茶会〉を行う」 のプレイベントとして「日のいちばん長い日の茶会」と題した一風変わった茶会が開催される。

 

詳細

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茶室には、 光や風、季節など、とりわけ自然のいとなみに着目し、身近な環境のあり方へと意識を鋭敏にさせる数々の「しかけ」がある。その一つひとつをあらためて体感しなおすこと。ともすると暗黙の約束事として語られることが多い茶室の構造を、感覚の原点を呼びさます装置として解体していくこと――。そうした点をねらいとして、京都精華大学建築学科と総合地球環境学研究所「メガ都市プロジェクト」が連携し、2013年初夏、「〈茶室〉のエコロジー」と題した公開講座が行われました。

このたび、その議論にもとづいて、受講学生らによるワークショップ「〈茶室〉を創る、〈茶会〉を行う」を開催するはこびとなりました。京都芸術センターの各所に、学生たちの手になる五つの〈茶室〉が出現します。それぞれの〈茶室〉では、制作学生による〈茶会〉も行われます。本企画は、そのプレイベントとして、担当講師のひとりである鞍田崇を席主として開催するものです。ふるってご参加ください。

 

 

関連企画

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ワークショップ 「〈茶室〉を創る、〈茶会〉を行う」

 

課題ポイントは三つ。1)光や風、時のうつろいや街の姿など、環境とのつながりを気がつかせるようなエコロジー空間としての〈茶室〉、2)伝統的な形式にとらわれず、自由に創意工夫した〈茶室〉、3)しかも単なる表現ではなく、もてなす場としての機能を備えた〈茶室〉。つまり、エコロジカルで、クリエイティヴで、しかもホスピタリティに貫かれたファンクショナルな〈茶室〉を創って、〈茶会〉を行うこと。学生たちの成果をご覧いただくとともに、それぞれの趣向を愉しんでいただけたらうれしいです。

 

 

開催概要
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日時:2013年6月20日(木) 10:00/11:00/12:00
会場:京都芸術センター 和室「明倫」 京都市中京区室町通蛸薬師下ル山伏山町546-2
定員:1席15名(要予約)
参加費:1,000円(お茶・お菓子付き)
問い合わせ・お申込み:地球研「エコロジー空間研究会」ecotopos@chikyu.ac.jp
※お申込みは1)ご氏名、2)ご連絡先、3)ご希望時間帯を明記の上、上記アドレスまでEメールにて。
席主:鞍田崇(哲学者)
協力:堀口一子、石田嘉宏、片桐功敦、四釜尚人、小川紀子、西場麻由加、金岡千賀子、尖遼子、蓮井理恵、滋野正道、山本皓平 (順不同)

□関連企画
エコロジー空間2013 : 〈茶室〉のエコロジー
ワークショップ 「〈茶室〉 を創る、〈茶会〉 を行う」

日時:2013年6月23日(日) 10:00〜16:00
会場:京都芸術センター
定員:席ごとに異なります(申し込み不要)
会費:1席500円
主催:京都精華大学建築学科・総合地球環境学研究所「メガ都市プロジェクト」
共催:京都芸術センター

プロフィール
鞍田崇 KURATA Takashi
哲学者。1970年兵庫県生まれ。総合地球環境学研究所(地球研)特任准教授。京都精華大学建築学科非常勤講師。暮らしのカタチを問い直すという視点から、さまざまなジャンルを手がかりに、現代社会におけるエコロジーの役割を問い、それをあらわす言葉を探究、多くのトークセッションを手がける。著作に 『人間科学としての地球環境学』(共著、京都通信社、2013)、『道具の足跡』(共著、アノニマスタジオ、2012)、『〈民藝〉のレッスン』(編著、フィルムアート社、2012)、『焼畑の環境学』(編著、思文閣出版、2011)など。2011年、「民藝へのオマージュ」と題して、明倫茶会(主催:京都芸術センター)の席主を担当。

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