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『「生活工芸」の時代』刊行記念トーク開催

UPDATE : 2014/Sep/05 | AUTHOR : UENO

9月に新潮社から、『「生活工芸」の時代』(三谷龍二+新潮社 編)という本が刊行される。

 

「暮らし系」とも呼ばれ、ライフスタイル全般に及んだ、この十数年のカルチャーはなんだったのか。これからどこへ向かうのか。なぜブームになったのか?デザインとの関わりは?茶の湯とのつながりは?民藝とのちがいは?『「生活工芸」の時代』では、生活工芸をめぐる〈これまで〉と〈これから〉について、13人の執筆者たちがそれぞれの立場からストレートに論じている。

 

今回、本書刊行を受けて、この9月、東京・大阪の2か所で記念トークが開催されることとなった。話し手は執筆・編集をつとめた面々。なぜいま「生活工芸」なのかを、執筆者たちと共に考える機会になるのではないだろうか。

 

 

トーク趣旨

20世紀という重く大きな時代が終わり、新しい世紀が訪れた、ちょうどその頃に始まる話です。この10数年を、僕たちは「生活工芸の時代」と呼んでみることにしました。

 

やきものや木工の器からこだわりのメガネや鞄まで、手仕事ないし職人仕事の生活道具がグッと身近な存在になり、それとともに、生活そのものが大きな関心事になった時代だからです。あるいはその逆?暮らしに対する興味がかつてなく高まり、その結果、より楽しく豊かに生活をいとなむアイテムへの関心がひろがったのかもしれません。

 

「生活工芸の時代」――そう呼んでみることで、僕たちは、いま自分たちが生きている時代をすこし突きはなし、俯瞰してみようと思いました。

 

たまたまそうだったのか。なにか必然的なことがあったのか。歴史的な経緯は?社会状況の影響は?伝統的な工芸文化や近代のデザインとの関係は?まだ近すぎてよくわからないことがたくさんあります。たくさんあるけれども、こうして言葉にとどめることで、僕たちが共有しているものの輪郭をたどり、それを次の時代につなげていけたらと思っています。

 

刊行記念トークは、東京と大阪の2か所で開催。

 

東京は編者の三谷龍二さんと、編集を手がけた新潮社の菅野康晴さん、そして執筆者のひとりである鞍田崇の三人で、本書の成立背景を中心にお話しする予定。大阪では、菅野さんに代わり、茶人で、やはり執筆者のひとりでもある木村宗慎さんをまじえて、伝統との関わりも視野に入れつつ、道具のあり方について掘り下げた議論ができればと思っています。 (文・鞍田崇)

 

 

イベント概要

【東京編】

日 時/9月10日(水) 19:30スタート(19:00開場)

場 所/6次元 http://www.6jigen.com/

料 金/1,500円(ドリンク付き)

話し手/三谷龍二×鞍田崇×菅野康晴

 

【大阪編】

日 時/9月17日(水) 19:30スタート(18:45開場)

場 所/スタンダードブックストア心斎橋 B1カフェ http://www.standardbookstore.com/

料 金/1,000円(ドリンク付き)

話し手/三谷龍二×木村宗慎×鞍田崇

 

 

プロフィール

三谷 龍二 みたに・りゅうじ

『「生活工芸」の時代』刊行記念トーク|三谷龍二

木工デザイナー。1952年福井県生まれ。1981年、長野県松本市に工房ペルソナスタジオ開設。普段使いの木の器のあり方を提案、多くの共感を得、木工の世界を広げることに貢献。2011年にギャラリースペース「10センチ」をオープン。また、「クラフトフェアまつもと」「工芸の五月」の発足当初から運営に携わり、2012年より「瀬戸内生活工芸祭」の総合ディレクターもつとめる。主な著作として『木の匙』(新潮社)、『工芸三都物語 遠くの町と手としごと』(アノニマ・スタジオ)、『道具の足跡』(共著、同)など。http://www.mitaniryuji.com/

 

鞍田 崇 くらた・たかし

『「生活工芸」の時代』刊行記念トーク|鞍田崇

哲学者。1970年兵庫県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科修了。総合地球環境学研究所を経て、現在、明治大学准教授。暮らしの〈かたち〉という視点から現代の思想状況を問うている。著作に『ウォーキング・ウィズ・クラフト』(共著 松本クラフト推進協会)、『〈民藝〉のレッスン』(編著 フィルムアート社)、『古寺巡礼 高山寺』(共著 淡交社)、絵本『たべることは つながること』(共訳 福音館書店)、『雰囲気の美学』(共訳 晃洋書房)など。http://takashikurata.com/

 

菅野康晴 すがの・やすはる

『「生活工芸」の時代』刊行記念トーク|菅野康晴

編集者。1968年栃木県生まれ。早稲田大学第一文学学部卒業後、1993年新潮社入社。『芸術新潮』『とんぼの本』などで、美術・工芸・骨董を中心に数々の企画を手がける。担当した連載/書籍に、川瀬敏郎『今様花伝書』、坂田和實『ひとりよがりのものさし』、三谷龍二『僕の生活散歩』、赤木明登・智子『うちの食器棚』、木村宗慎『一日一菓』など。2014年には、従来にない会員制工芸誌として『工芸 青花』を立ち上げ、編集長をつとめる。http://www.kogei-seika.jp/

 

木村宗慎 きむら・そうしん

『「生活工芸」の時代』刊行記念トーク|木村宗慎

茶人。1976年愛媛県生れ。神戸大学法学部卒業。少年期より裏千家茶道を学び、1997年に芳心会を設立。京都、東京で稽古場を主宰しつつ、雑誌やTV、展覧会等の監修を手がける。また、ミラノ・サローネ等で国内外のクリエイターともコラボレートし、茶の湯のいまを問い続けている。2008年、日本博物館協会顕彰。2011年、JCDデザインアワード金賞、宇和島大賞。2014年より「青花の会」世話人。著書に『茶の湯デザイン』『千利休の功罪。』(ともに阪急コミュニケーションズ)、『利休入門』『一日一菓』(ともに新潮社)など。http://www.hoshinkai.jp/

 

 

書籍紹介

「生活工芸」の時代

〈器によって暮しがどうこうなるなんて、そんなきれいごとは口にしたくないんです〉――この十数年は「生活工芸の時代」だった。「暮し系」とも呼ばれ、ライフスタイル全般におよんだカルチャーを、主役たち13人が率直にふりかえる。

「生活工芸」の時代

三谷 龍二 + 新潮社 / 編

執筆:安藤雅信、石倉敏明、井出幸亮、大嶌文彦、木村宗慎、鞍田崇、小林和人

坂田和實、橋本麻里、広瀬一郎、三谷龍二、山口信博、山本忠臣

判型:A5判・ハードカバー

頁数:176ページ

価格:本体2700円+税

発行:2014年9月10日

*本書は、「瀬戸内生活工芸祭2014」(会場/高松・玉藻公園&女木島、会期/女木島:9.13-23 玉藻公園:9.20-21)のオフィシャルブックです。

お問合せ・お申し込み

【東京編】 6次元

東京都杉並区上荻1-10-3 2F

*JR中央線「荻窪駅」から徒歩4分

T/ 03-3393-3539 M/ rokujigen_ogikubo@yahoo.co.jp

 

【大阪編】 スタンダードブックストア心斎橋

大阪市中央区西心斎橋2-2-12 クリスタグランドビル1F BF

*地下鉄御堂筋線「心斎橋駅」から徒歩8分/「難波駅」から徒歩5分

T/ 06-6484-2239 M/ info@standardbookstore.com

 

:::申し込み:::

ご希望会場のアドレスまで、メールにて、件名を【生活工芸】とし、【お名前】【電話番号】【人数】を明記してお送りください。大阪編は、電話ならびに店頭でも予約受付いたします。

 

関連企画

・『「生活工芸」の時代』刊行記念―「生活工芸」選書フェア

・『「生活工芸」の時代』執筆者のひとり、鞍田崇が、関連書籍100冊を選定。「生活工芸」の世界の広がりを体感してください。

期間/9月15日(火)~10月20日(月)

場所/スタンダードブックストア心斎橋店B1

選者/鞍田崇

 

関連URL

新潮社:http://www.shinchosha.co.jp/

瀬戸内生活工芸祭:http://kougeisai.com/

6次元:http://www.6jigen.com/

スタンダードブックストア:http://www.standardbookstore.com/

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