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可能性の空間2013【空間論演習2】開講 京都精華大学

UPDATE : 2013/Sep/27 | AUTHOR :

2013年9月28日(土)から2014年1月にかけて、京都精華大学にて連続レクチャーシリーズ「可能性の空間2013」が開講される。

 

「可能性の空間」と題して開講されるこの連続レクチャーシリーズでは、期間中の毎週土曜日に、京都精華大学建築学科教員、そして様々なステージで活躍するプロフェッショナルがゲスト講師として招かれ、空間をめぐる対談や講演が行われる。

 
今回ご紹介するのは、昨年に引き続きゲストコーディネイターの一人として壇上に上がる哲学者 鞍田崇氏。

 

昨年、テーマとして取り上げられたのは「LIFE 」「HEAVEN」「WORLD」「NATURE」という4つのワード。

これら4つを、“新しい時代に私達が向かうべき空間の広がりを示そうとしたもの”とし、この4つの「方位」を確認。そして新しい時代の羅針盤となるもの、そしてその各パートの内容を探ってみるというテーマでの対談が行われた。

 

今年は、そんな広がりをもつ空間に対する、「よりそう」「うつろう」「よみがえらす」「ひろいあげる」といった4つの「態度」について取り上げられる。

 

これからの時代を切り開く為の基本姿勢をこれら4つの動詞に託し、様々な分野で培われた経験を手がかりにして、今私達が必要としている“言葉”を探るのが、このシリーズのねらい。

 

建築という枠を越え、様々な角度から角度から空間を捉えることで、新たな発想を生み、思考の可能性を広げることを目的とした連続レクチャーシリーズ。

 

プログラムは全て一般参加も可能なオープン講義。
気になるテーマがあればどなたでもお気軽にご参加ください。

 

開催概要
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会場:京都精華大学風光館3F建築学科フォーラム(F-331)
お問い合せ:京都精華大学デザイン学部建築学科  京都市左京区岩倉木野町137
      architec@kyoto-seika.ac.jp
アクセス:叡山電鉄「京都精華大学前駅」下車スグ
     *地下鉄「国際会館駅」3番出口発のスクールバスもご利用いただけます。

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9月28日「よりそう」
長谷川豪(建築家) × 鞍田崇(哲学者)
長谷川豪(Go HASEGAWA)
088「よりそう」
建築家。1977年生まれ。東京工業大学大学院修了後、西沢大良建築設計事務所を経て、2005年長谷川豪建築設計事務所設立。現在同代表。森のなかに大きな広場を設けた週末住宅「森のピロティ」、各住戸に個性的なテラスを配した集合住宅「練馬のアパートメント」など、環境と建築の新たな融合と、使い手の想像力を刺激する空間デザインで注目されている。主な著作に『考えること、建築すること、生きること』(LIXIL出版)、作品集『Go Hasegawa Works』(TOTO出版) など。2009〜11年東京工業大学ほか非常勤講師、2012年〜スイス・メンドリジオ建築アカデミー客員教授。

10月12日「うつろう」
田村尚子 (写真家) × 鞍田崇
田村尚子(Naoko TAMURA)
090「うつろう」
写真家。徳島生まれ、京都在住。同志社女子大学英文学科卒業後、裏千家(財)今日庵国際局を経て、写真と美術に転向。1998年初個展「Anywhere out of the world」(京都)のち、2010年「La Foret de Sologne 夢-白」(タカイシイギャラリー京都)、2013年「ソローニュの森」(中之島デザインミュージアム)など国内外での展覧会、写真作品、映像でのインスタレーション等がある。新聞、文芸誌での写真連載・執筆、哲学・文芸書の書籍カバー、劇場ポスターなど多数。2004年初写真集「Voice」(青幻舎)、NHK BS美術ドキュメンタリー番組「男前列伝」で全15回15名の俳優、ミュージシャンを撮影、2012年に写真集「attitude」、同年、6年間毎年訪問し滞在したフランスの精神病院での写真と文をまとめた「ソローニュの森」(医学書院)を刊行。また、変容プロ集団、「ヴュッター公園」1号としても活動中。

11月30日「よみがえらす」
森本千絵(コミュニケーション・ディレクター) × 鞍田崇
森本千絵(Chie MORIMOTO)
095「よみがえらす」
goen°主宰、コミュニケーション・ディレクター。1976年青森県三沢市生まれ。武蔵野美術大学卒業後、博報堂入社。2006年には、史上最年少で東京ADC会員となる。2007年「出逢いを発明する。夢をカタチにし、人をつなげていく。」を掲げ、goen°設立。東日本大震災後に放送された、復興支援CMサントリー「歌のリレー」でADCグランプリ初受賞。オンワード樫山「組曲」などの企業広告はもとより、NHK連続テレビ小説「てっぱん」のオープニングタイトルや、Mr. Children、坂本美雨などといったミュージシャンのアートワーク、本の装丁、映画・舞台の美術、保育園や動物園のディレクションを手掛けるなど、多方面で活躍中。日経ウーマンオブザイヤー2012・準大賞、第四回伊丹十三賞など、受賞多数。著書に「うたう作品集」他、2011年11月には、雑誌penにて「1冊まるごと森本千絵。」特集号が発売された。

1月11日「ひろいあげる」
初雪・ポッケ(アクセサリーユニット/浅野英雄+浅野眞左子) × 鞍田崇
初雪・ポッケ(HATSUYUKI・POKKE)
099「ひろいあげる」
浅野英雄(1974年金沢生まれ、京都市立芸術大学漆工専攻卒)と浅野眞左子(1976年京都生まれ、京都精華大学立体造形専攻卒)によるアクセサリーユニット。2005年12月の展覧会を機に結成、2009年アトリエを京都市の北辺・京北に移し、活動を本格化する。名前の由来は雪博士・中谷宇吉郎の「雪は天から送られた手紙である」という言葉。「初雪が降った日の心の動きをポケットに入れて持ち続けたい」という思いから、木工と金工を組み合わせた装身具や小立体の制作を手がけている。モチーフは、リンゴやクマ、コンパスや三角定規など、馴染みあるアイテムが中心。存在感たっぷりに仕上げられた作品はどれも小さく愛らしく、多くの共感を集めている。目標は、お守りのように力を与えられるアクセサリー。近日開催の展覧会として、個展(9/14-25、ヒナタノオト)、合同展(12/13-15、CLASKA)。

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Coordinator
鞍田崇 (Takashi KURATA)
哲学者。1970年生まれ。京都大学文学部哲学科卒業、同大学院人間・環境学研究科博士課程修了。現在、総合地球環境学研究所(地球研)特任准教授。京都精華大学非常勤講師。専門は哲学・環境思想。暮らしの“かたち”を問いなおすという視点から、新たな環境意識のあり方を吟味。それをどう社会と共有するかが目下のテーマ。 著作は、『〈民藝〉のレッスン』(編著)、『焼畑の環境学』(編著)、絵本『たべることは つながること』(共訳)、『雰囲気の美学』(共訳)など。

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※建築学科の授業「空間論演習」となっていますが、オープン講義ですので他学科の学生や一般のみなさまも自由に聴講できます。

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