vol.01
キックオフをこの本でと考えたのは、編集部の人たちとのミーティングの直後。 そのとき、頭の中では、彼らと話した70年代のことが駆け巡っていた。 used livingという場で本のことを語るなら、もう少しそれにふさわしい始まりがあると思うし、村上龍だったら、なんといっても『限りなく透明に...
UPDATE : 2014/Feb/06
配信休止のお知らせ
いつもウェブマガジンused livingをご覧くださり、誠にありがとうございます。
急なお知らせとなりますが、used livingは2019年6月末日をもちまして
コンテンツの配信を一時休止することとなりました。
2010年の配信スタートから9年間、これまでご愛読くださった皆様、取材でお世話になった方々、
そしてused livingにご登場いただいた全ての方々に深く感謝し、心から御礼申し上げます。
今後は「暮らし」というテーマ、ウェブメディアでの発信の形を改めて見直し、
また違った形で皆様にお会いしたいと考えております。
再開時期は未定ですが、これからの展開にどうぞご期待くださいませ。
編集部一同
vol.01
キックオフをこの本でと考えたのは、編集部の人たちとのミーティングの直後。 そのとき、頭の中では、彼らと話した70年代のことが駆け巡っていた。 used livingという場で本のことを語るなら、もう少しそれにふさわしい始まりがあると思うし、村上龍だったら、なんといっても『限りなく透明に...
UPDATE : 2014/Feb/06
vol.02
盲目的に、スーザン・ソンタグ(1933-2004)が好きだ。 才色兼備、異性に興味がないらしいのが残念だけれど、とにかくイイ女だと思う。 日本人でいうとオノ・ヨーコや草間彌生なんかと同時代のニューヨーカーだけれど、たとえば「キャンプ**」という美学のスタイル(様式)を鮮やかに掬いあげた...
UPDATE : 2014/Mar/04
vol.03
少し長いけれど引用する。 体型は、羽根枕型。ふっくら焼き上がった切り餅の香りが立ちのぼりそうなすべっとさらっとした肌。髪はショートのチリチリパーマ。顔はすっぴん、なべて丸顔。眉薄く八の字、目小さい。お乳は小振りの滴型。ちょっと左右離れ気味だが、垂れ乳と称す程のボリュームはない。乳頭は色...
UPDATE : 2014/Apr/03
vol.04
はじめて買ったレコードは、サイモン&ガーファンクルのLPシングル(17cmサイズで33rpmのレコードがあったのです)、「Sound of Silence」「Mrs. Robinson」「Scarborough Fair」のカップリングで、ひょっとしたら映画「卒業」のサントラだったかもしれない。 &...
UPDATE : 2014/May/04
TITLE: BLUE NOTE - THE ALBUM COVER ART | Graham Marsh | Chronicle Books | 1991 & Wa ...
vol.05
久しぶりに山田風太郎の本を買った。 □ あと千回の晩餐 | 山田風太郎 | 朝日新聞社 | 1997 山田風太郎といえば、まずなんといっても忍法帖だ。 過酷な運命を背負った忍者たちが、奇想天外な秘術を尽くして死闘を繰り広げるという...
UPDATE : 2014/Jun/08
vol.06
田中小実昌の映画エッセイを読んでいたら、どうしようもなく映画を見たくなった。 ちょっと変わったサブカルなオジさんのつづき。 □ コミマサ・シネノート | 田中小実昌 | 晶文社 | 1978 「木曜日、いなり寿司(五コ六十三円)を...
UPDATE : 2014/Jul/05
vol.07
DVDを買った。 ひょっとしたらこのメディアをちゃんと購入するのは、はじめてかもしれない。 □ 気狂いピエロ – PIERROT LE FOU | ジャン・リュック・ゴダール | 1965 きっかけは、ランボーである。...
UPDATE : 2014/Aug/07
vol.08
いつも行く古書店の片隅で、一冊の詩集とめぐりあった。 どこにでもありそうな古ぼけた洋書のペーパーバックだけど、投げ捨てられたような本ばかりが溜まっている均一棚のなかで、その本は、砂浜でひっそりと隠れている貝殻のように、ぼくには見えた。 □ MEXICO CI...
UPDATE : 2014/Sep/09
TITLE: MEXICO CITY BLUES ( 242 CHORUSES )| Jack Kerouac|Grove Press | 1955 ...
vol.09
dadaと聞いただけで、なぜか心が躍る。 この本をいつもの本屋で見つけたとき、心臓が一瞬ドキンと高鳴った。 □ ダダ宣言 | トリスタン・ツァラ | 竹内書店 | 1970 文句なしにカッコイイ本だ。 フランス装のソフトカバーに函...
UPDATE : 2014/Oct/09
vol.10
なんともシビレる男前なフレーズ。 こんな風にピンポイントに胸に突き刺さってくる言葉に出会うことは、それほど多くはない。しかもそれが本のタイトルなんだから、これはもう買うしかない。 □ だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ | 都築響一 | 晶文...
UPDATE : 2014/Nov/11
TITLE: だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ | 都築響一 | 晶文社 | 2008 & 洲之内徹が盗んでも自分のものにしたかった絵 | 洲之内徹 ...
vol.11
「正しいこと」ってなんとなくウサンクサイ。 より正確に言うなら「正しいことについて語ること」が、かな。 サリンジャーの「ライ麦畑」で、ホールデン・コールフィールドが連発する”phony (インチキ)“ という感覚に近いかもしれない。あるいは、”smell f...
UPDATE : 2014/Dec/16
vol.12
去年いちばん良かったのは、「気持ちいいことだけしていたい」と、はっきり言えたことだ。 もちろんこれまでずっとそう考えてきたことだけれど、心のなかに置いておくだけじゃなくて、「快適じゃなければ、地球なんてなくなったっていいんだ」という、大げさにいえば覚悟のようなものを、なん...
UPDATE : 2015/Jan/16
INTRODUCTION
books+kotobanoie 加藤氏による「mado(窓)」をテーマにした連載書評。
BOOKS+コトバノイエとは、山の中にある家であり古本屋。店主である加藤氏が「mado(窓)」というテーマで、毎月1冊の本をセレクトし語る全12回の連載企画。終わりと始まりが交錯した70年代文化の洗礼をリアルタイムで受けたからこそ見える眺めを、1冊の本を題材に切り取る。
時には経験していないのに感じ取れてしまうLIVE感の中、行きつ、戻りつ本の旅へ。今とこれからを見つめる「mado」を開いてみませんか?
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加藤 博久
1955年 滋賀県生まれ
ある建築家との出会いをきっかけに家を建てる。家を建てたことがきっかけとなり、自宅を予約制の古本屋としてオープンさせる。本をきっかけに訪れる人達と店主との間に、色んなことが起こり始める。イエを飛び出して、本を出張させることもある。
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