INTERVIEW

Yasuhiko Kamata|INTERVIEW vol.11

UPDATE : 2013/Mar/23 | AUTHOR :

良い意味で暇な店「カマタ商店やってます。」
関西から世界に向けて新たなムーブメントを発信するプロフェッショナルや、様々な場面で活躍するアーティストにスポットを当てたインタビュー。
第11弾は、大阪西淀川区にて ギャラリー・カフェを併設する雑貨店「カマタ商店」代表の鎌田安彦氏にお話を伺った。

────── 2009年のオープン当初は雑貨のみの販売だったと伺いましたが。

 

鎌田氏:最初はそうです。雑貨屋として始めて、その後改装して今の形になりました。 2010年10月ですね。

 

────── お店を始められる前は何をされていましたか?

 

鎌田氏:大学を卒業して最初は、生活関連などの色々な雑貨やインテリアを販売する某ショップで働いていました。今でもなんですけど、そのお店のものが好きなんでね。当時ね、僕、仕事を真面目にしないで接客ばかりしてたんです。社員として入社したから色々やらないといけないことがあるのに、僕は全て放棄して。とにかく接客がしたくて、ゴリゴリ接客について大型家具なんかを売り飛ばしていたんです(笑)そんなことをしているうちに周りの人や店長とも折が合わなくなって、それで辞めたんです。でもその時、今の嫁さんとの結婚も間近だったっていうのと、彼女がこういう仕事が得意だったんで、「じゃぁ、やったってみたろ」ってね。接客がしたかったから別に雑貨屋さんじゃなくても良かったかも知れないですけどね。

 

────── 接客がしたくて雑貨屋の道を選ぶ…逆に珍しいような気もしますね。

 

鎌田氏:そうですよね。雑貨屋っていう名目にしてるから、何を売っても許されると思って。「カマタ商店」もそうなんです。将来的には雑貨じゃなくてもね。

 

────── ジャンルやテイストなどでアイテムを絞るという訳でもないのですね。

 

鎌田氏:はい。ただ、今3年目に入って、またそれも違うのかな?と思いつつ。最近は悩みっぱなしです、色々と。今ちょうど雑貨を全部50%OFFにしたんです。建前は謝恩セールなんですが、本当は断捨離に近いと思います(笑)

 

Yasuhiko Kamata|INTERVIEW vol.11

 

Yasuhiko Kamata|INTERVIEW vol.11

 

────── たくさんショップなどが立ち並ぶエリアではなく、地元を選ばれたことに特別な思いがありますか?

 

鎌田氏:最初はお金がなくて、でも実家を使わせてもらえる裕福な環境だったんで始められたんですけどね。やっぱり行きたいですよ、あっちの方に。2号店なんかでね。

 

────── 「カマタ商店」の存在を知らなければ、“御幣島(みてじま)”という土地の存在を知ることはなかったかも知れません。

 

鎌田氏:そうでしょうね。地元なのでこういうお店もないことですし。変わってると言えば変わってるから良いですけどね、みんなが来てくれますし。それでもやっぱり淀川越えはネックですよ。

 

────── 地元愛がとても強いのかな?と勝手に想像していました。

 

鎌田氏:お店を始めてみると、お客さんはやっぱり地元の人が多いので、そうなってるかも知れないんですけど、商売として考えたらここだけじゃ駄目でしょうねぇ。

 

────── 様々なジャンルやバリエーションの作家ものも多く取り揃えてらっしゃいますが、カマタさんご自身は何かもの作りをされていたりするのですか?お店エントランスの可愛いお庭は、鎌田さん作と伺っていますが。

 

鎌田氏:僕が庭でよく七輪をやってたんですけど、今の形にする前は周りの住人の目線がビシビシ感じられて。なのでちょっと囲いを作ったんです。でももの作りをしている訳でも、そんな学校に行っていた訳でもないです。作りたいとは思いますけどね。

 

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────── 雑貨などの商品を選ばれる時に、クリアしておかなければいけない基準などはありますか?目移りが止まらない程のバリエーションの中にあるコンセプトが気になっていたのですが。

 

鎌田氏:最初の頃はコンセプトがあったんです。“贈り物にしたいもの”とか、ラッピングに力を入れてみるとか。でも色々あるように見えるのは、多分回転率が悪くて色んなものが集まってきてしまうからだと思うんですけど。選ぶ時の基準…考えてんのかな?めっちゃ欲しいと思って、誰かに紹介したいと思って、あとはコレ売れるんちゃうかな?とか?商売ですからね…でも、何なんでしょう…。

 

────── 国内外の古いものも数多く取り揃えてらっしゃいますね。始めて来店させていただいた時に、「クイズダービー」(1976~1992年に放送されていたクイズ番組)の卓上ゲームがディスプレイされていたのが気になって仕方なかったのですが、あのような古いオモシロ雑貨はどのように見つけてこられるのですか?

 

鎌田氏:あれね、「~で見つけてきたんですよ~!」って言いたいところなんですけど、友達が持ってきてくれたんです。横に並んでる他の2つのゲームもね。そんなふうにものはよく集まってくる気がしますね。「うちで遊ばへんから、鎌田さんとこやったら使うでしょ?」ってね。意外とちょっと嫌いだったりするんですけどね、本当はああいうのは(笑)でも断れないから置いてるんですけど。そういうのをディスプレイするのめっちゃ嫌なんですもん。本当はあの場所にも置きたくないんですけどね。

 

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────── 懐かしくてオモシロイ、私は大好きですけどね。

 

鎌田氏:そうですか?日本のものが多いのは、やっぱり仕入れがしやすいからだと思います。海外のものももう少し増やしたいんですけど、なかなか行けませんし。

 

────── 昭和の古い雑貨などを見ていると、1つ1つは良い意味でアクの強い、濃いアイテムだと思うのですが、お店の雰囲気として昭和の香りがぷんぷんする…そんな印象は全く感じられませんね。

 

鎌田氏:そうおっしゃっていただけると嬉しいです。できるだけ昭和のニオイを隠してるんですよ。昭和の古いもの好きってよく間違われるんです。正味、好きなんですけどね。エキスポとかオリンピックとかは好きですけど、そんなにね…“民芸”とか言う訳ではないですね。

 

────── ギャラリー部門では、展示可能な作品について何か基準はありますか?

 

鎌田氏:今までは特にルールがある訳ではなく、ほとんど全部やらせてもらってます。このお店を改装して、リニューアルオープンする時、当初は展示スペースを設けるなんてことは頭になかったんです。

 

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────── 「人が集まり、つながっていく場所」という素敵なコンセプトを綴られたプロフィールを以前拝見させていただいて、まさに…と思っていました。

 

鎌田氏:あれはウソですよ。

 

────── え?!

 

鎌田氏:あれは当時、キレイな言葉を僕なりに必死に並べてみたんです。いや、そういう思いもありますよ!心の中にね。でもあれ…サブイんですよ(笑)!僕にはサブ過ぎて、この前HPのコンセプトから全部消してしまいました。

 

────── それでも、あのコンセプトを体現できているなと、始めてお店にお邪魔させていただいた時に感じたような気がします。集まるお客様や、お客様と鎌田さんが話されている何気ない光景を見ていて…

 

鎌田氏:集まっていましたか?きっとそれはまぐれですよ(笑)そう言えばオープン当初は色々と格好つけてたような気がしますね。出会ったアーティスト達をHP上で続々とUPしてみたり。全部消しましたけど(笑) 自信を持って「常連さんがいっぱいです」なんて絶対に言えないです。お店をやり続ける度、日が経つ程そう思います。売り上げなんかよりも難しいですね。お金儲けのことだけを考えてたらもっと他にあるんでしょうけど。

 

Yasuhiko Kamata|INTERVIEW vol.11

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────── では今、「人が集まり・・・」以外のコンセプトになるものを言葉にするとすれば?

 

鎌田氏:「カマタ商店やってます」しかないですよ、本当に。

 

────── 「どんなお店ですか?」と聞かれると?

 

鎌田氏:「良い意味で暇な店」じゃないですかね。万人受けする雑貨ではないので、来てくださる方は少ないかも知れませんが、ただその方達と雑貨を通してゆっくりお話ができるので。本当は1対1で酒を呑みながら雑貨を提案販売するのが一番理想なので、それがコンセプトになるのかも知れないですね。

 

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────── やっぱり“人”ですね?

 

鎌田氏:…そう言ってましたね(笑) ただあんなふうにダラダラと、もうよう言いません。

 

────── 最近では都心だけでなく住宅地などでも近所付き合いがあまりなかったり、場所やイベントなどでそういう名目を掲げるものは目にしますが、肌で感じられるようなリアルな繋がりというものに触れられることが大変少なくなってきていると思います。その事実に危機感を覚えることさえ起きないことが一番残念だと思うのですが、鎌田さんご自身はどう思われますか?

 

鎌田氏:腹を割りあってない感じとか?そうですね、ありますね。僕はめっちゃ割るので、相手が割ろうが割るまいが関係ないかも知れないです。ただ、よく一方通行にはなりますけどね。それで、その人は絶対に来なくなります(笑) 良いと思うんですよ、それでも。外の庭からココまでは「覚悟して来いよ!」っていう道だと思うので。

 

────── 「カマタ商店に気をつけて」ですね?そんなキャッチコピーもどこかで目にしましたよ。

 

鎌田氏:まさにそれだと思います。それがコンセプトかな(笑)?あれをね、色んなギャラリーに行って書きまくってるんです。全然知らない所でも入っていってね。全く反応ありませんでしたけど。頭おかしいヤツと思われてるんでしょうね。

 

────── 「カマタ商店」の存在をHPで知ったのですが、日々お店で行われているイベントやもののことは勿論、“言葉遊び”がとても気になり印象的でした。ついつい昔のページを遡って読んでしまって…。

 

鎌田氏:ありがとうございます。それは多分頑張っていた頃ですよ。

 

────── いちいちクスッとさせられるというか、時には感心させられるというか。そうして逆に読み進める途中で「人が集まり・・・」というタイトルの素敵なプロフィール文に辿り着きました。文字なども書かれたりしていたのですか?

 

鎌田氏:ライター的なですか?ないですよ、そんなの!そういう時期があったんです。面白く言葉遊びがしたい時期が…多分。今は悩みが多いからかけなくなっていますけど(笑)断捨離の気持ちです。“HPで商品を紹介できない病”によくかかるんです。今、まさにですね。

 

Yasuhiko Kamata|INTERVIEW vol.11

 

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────── 次はいつ更新されるのか楽しみなんですが、プレッシャーになりますか?

 

鎌田氏:いえいえ、でもハラハラしますね。よく先輩に怒られるんです。ちゃんと続けないと誰も見に来てくれなくなるよ?って。

 

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────── もう1つ気になっていたのが、“カマタ自転車便”。これはお庭に停めてある自転車に乗って、直接お客様を訪問するスタイルなんですよね?

 

鎌田氏:どんなアイテムが良いかリクエストしていただいて、それを鞄に詰め込めるだけ詰め込んでね。でもビックリしますよ、依頼件数ゼロです、知ってました(笑)?

 

────── そうなんですね?お客様からの依頼が元に始められたのかと思っていたのですが、きっかけは何だったのですか?

 

鎌田氏:きっかけはお店にいて暇だったんです。それで出張で色んな所に行けたらいいかな、と思って。例えば病院のお見舞いで、お見舞い品を持って行くんじゃなくて、雑貨屋がお見舞いに行くっていうのが面白いと思って。それが発端かも知れないです。病院じゃなくても、おじいちゃんの誕生日に軒先で広げてみたりだとか。

 

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────── そのスタイルでイベント等に出店されるのも楽しそうですね。

 

鎌田氏:それもね、1対1、多くても相手が2人、そんな少ない人数の中での考えだったような気がします。だからもしかするとイベントに呼ばれて…だと嫌かも知れません。「気をつけて」の信念がブレてしまうかも知れないですね。イベント等で出張することもあるんですが、僕は引き出しを1個持っていって、全部フタを閉めて置いてますから。開けた方にだけ声をかける、後ろから(笑) そんなことはよくやっています。開けにくいでしょ?売り上げも800円くらいです。

 

────── ワークショップの他には、お庭で美味しそうなお野菜を広げたマルシェなど、数え出すときりがない程色々開催されていますね。

 

鎌田氏:あれも自己発信じゃないんですよ。今までやってきたものは断りきれなかったので。やらせてくださいって言う方が、自分たちで開催できる場所がないって言いはるので。それだったらね。今思えば「じゃ、やろうよ!」みたいな感じではなかったような気がします。

 

────── 企画の段階から全て鎌田さんが考えて開催されているのだと思っていました。

 

鎌田氏:最近のものはそうなんですけどね。野菜を売ってたのだとか、以前に梅酒を使ったワークショップなんかもしたんですが、それも「梅酒いっぱいあって困ってんねんけど…」って声をかけられて、「じゃあ、やったらいいんちゃう?」そんな感じで。

 

────── 今後開催予定のイベントや催しなど、具体的に決まっているものはありますか?

 

鎌田氏:断捨離で頭がいっぱいなのでちょっと…(笑) 雑貨を入れ替えたいのでどうしようかと思ってるんですけど。イベントね…誰かに買い付けツアーに連れって行って欲しいくらいです。でもこの前やってみて面白かったからまた開催しようと思ってるものはあるんです。めっちゃ良かったですよ。お酒1個とアテ1個を持ち寄って売る、物々交換お断り、お金を払ってお金の関係を築いてみる「呑みノ市」。これは実際意外と面白かったです。お客さん同士で商売をするんです。蚤の市みたいなものなんでしょうけどね。

 

Yasuhiko Kamata|INTERVIEW vol.11

 

 

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────── 実は前回開催されたのを知って、行きたかったなと思っていたんです。

 

鎌田氏:結構グダグダでしたよ(笑) カフェのテーブルにスーパーの惣菜が並んでるお店ってね。さすがに「ええっ!?」って思いましたよ(笑) もうちょっと何かあるやろ!ってね。僕はちゃんと1個ずつにしたんですけど、すぐ売り切れてみんなにめっちゃ怒られてしまいましたよ。

 

 

────── 「カマタ商店」を通して、この西淀から発信したいことはありますか?

 

鎌田氏:僕ね、雑貨屋じゃなくても良かったって言うのは、単発で僕自身を知ってもらいたいっていう思いがあるからなんです。好き嫌いが激しいので多くはないんですけど、友達を増やしたいんでね。あれ?でもどうやろ…友達、増やしたいんかな…?発信したいこと…何でしょうね…。“「カマタ商店」あるよ”くらいですね。言葉遊びをしていたのも多分、こんな変な「カマタ商店」があるんだよっていうことを知らしめたいが為に、変な文章を書いたのかも知れなくて。今回、まさに引っかかった感じです(笑)

 

────── 私達はワナにかかってしまったんですね(笑)

 

鎌田氏:そうですね(笑) 今後も多分続けていくと思います。新しく何かを発信していくっていうのは今はあまり…なくはないんですけどね。

 

Yasuhiko Kamata|INTERVIEW vol.11

 

────── そう言えば、私が初めて来店させていただいた時、可愛い小さなシールと、何度でも使えるかも知れない?ディスカウントチケットにもなる切手を突然くださいましたね。不思議だったけど、何だか嬉しかったです。

 

鎌田氏:やっぱりふらっと来てくださった方って、「怪しい店やな…」って思ってすぐ帰ってしまわれる方も多いから、お土産を渡しておいたら次も来やすいでしょ?恩着せがましですけどね(笑)

 

────── 突然前触れもなく近寄って来られ、話しかけられ、渡され、でもその後は何事もなかったようにゆっくり見させてもらって。でもそのせいもあって、もっとお話を聞いてみたくなる変な衝動というか、本当に不思議?な雰囲気だったような気がします。あの美味しいハヤシライスの味も忘れられません。

 

鎌田氏:お客さんとしゃべりたいです。なのでついつい。

 

 

────── 今後、将来的にも挑戦したいことや、目標などはありますか?

 

鎌田氏:銭湯…したいです。

 

────── 銭湯?「カマタ湯」ですか?

 

鎌田氏:「カマタ銭湯」にしておきます。あとは「カマタ旅館」とか「カマタ食堂」もしたいですね。…って、こんなの完全に夢の話ですけど、いいでしょ?一応全部「カマタ商店」傘下に置かれるんですけどね。株式会社カマタ商店みたいな感じですかね、全部僕がやりますけど(笑) そんなのを全部入れてしまった「カマタビル」が欲しいんです。最上階はジャグジーにしましょう。そうなると宿泊施設が欲しくなるでしょ?もうね、一度来たら帰さないようなね(笑) …と言いつつ、そんなに長くいはったらこっちが飽きるかもしれないですね。「もういいから部屋帰ってよ」って、僕なら言ってしまうかも知れませんね(笑)

 

Yasuhiko Kamata|INTERVIEW vol.11

 

Yasuhiko Kamata|INTERVIEW vol.11

 

鎌田 安彦 Yasuhiko Kamata / カマタ商店 代表

 

SHOP INFO

www.kamatasyouten.com

〒555-0013 大阪市西淀川区千舟2-2-4
TEL 06-6472-7006
OPEN 火曜~日曜/11時~21時
CLOSE 毎週月曜日・隔週火曜日

編集後記

職業病というのか…いや、逆にそのクセを編集などというものにほんの少し生かすことができれば、という具合に、ただただ個人的に自分のアンテナに引っかかる、これから好きになるであろうそんなお店なんかを探すことが、もはや昔からの趣味となっているのだが、今回の「カマタ商店」もその1軒。

では何が私のよく分からないそのアンテナに引っかかるのか、自分でも未だに全ては分からない。

ただ、お店の場合は好みのものを扱っているなど、そんな理由も勿論あるとは思うが、
“人”というキーワードがどこかに隠れていることが多いような気はする。

取り上げられた話題性や、流行の何か特別なものがそこにある訳でもないのに、
どうして人が集まるのか?そう思うと余計に飛び込んでみたくなる。

そんな衝動から2度目の訪問、何故か乾杯で始まり、乾杯で解散したのが今回の取材だった。

共に生活しているシーンを想像したくなる、1つ1つに個性の光る雑貨、
その中でも一際、でも静かに存在感を放つ鎌田氏。

自らを発信したいというその電波を、知らず知らずキャッチしてしまったのか、
その個性の持ち主に会いに行きたくなってしまったのだろう。

「カマタ商店に気をつけて」なんて言われると、ワザと罠にはまってしまいたくなる、そんな人を引きつけるお店。

静かな西淀川より、次は何を企むのか、気になって仕方がない。

by makiko ueno

Camera / toshinori cawai

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