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Visq LOFT

UPDATE : 2012/May/31 | AUTHOR : makiko ueno

古いモノだけではなく、新しいモノだけでもなく
阿波座駅より程近く、地域に密着した工場やオフィス、最近ではサロンやカフェ等も隠れ家的に存在する立売堀4丁目。
今回ご紹介するのは、ここに昨年1月9日、中央区久太郎町より移転、リニューアルオープンしたvintage・used家具と雑貨のお店。

 

アメリカ郊外にある可愛らしいお家の庭をイメージさせるようなエントランス。奥行きのある店内はフロアは勿論、壁、天井にも現地で直接買い付けされた商品が、独自のセンスでディスプレイされている。現在ニューヨークへ買い付け中のオーナーJonathan Acars氏に代わり、ストアマネージャーの西尾氏にお話をお伺いした。

 

“Visq LOFT”という店名の由来について、当初はこの名前ではなく、AxY design groupeという名前で活動をスタート。しかしこの長い名前だとなかなか覚えてもらえないのでは…?という想いから、店名をもっと分かりやすく、親しみやすいものに変えたいと考えるようになったのだとか。そんな時、ふと気付いたアルミ製アルファベットの4つのサイン。アメリカ仕入れで入荷したうち、偶然にも売れ残った4文字。コレを色々組み合わせた時に生まれたのが、“VISQ”なのだそう。

 

Visq LOFT 店内

 

西尾氏:「見た目も可愛いし、響きも良いし、コレに決めたみたいです。意味合い的には、“Vintage Ideas Style and Quality”。 移転を機に“VISQ”から“Visq LOFTに付け加えたのは、ニューヨークのソーホーなんかでよくあるロフトをイメージしてなんです。例えば、廃材なんかを利用して、古いモノから新しいモノを生み出して行こうとか、後はロフトって言うと、みんなが集まってワイワイできるような、そんなパーティーイベントができる場所も提供したいっていう想いもあったので。」

 

1階部分、所狭しと並べられた商品をかき分け右手には、手作り感と木のぬくもり、遊び心も伝わってくるお手製の2階へ続く階段がある。1・2階が店舗スペースとなり、3階部分はデザイン事務所として運営されるVisq DESIGNS。移転の理由としては、以前もとても広々としたスペースで展開されていたが、少し手狭になってしまった事、倉庫のようないイメージではなく、もっとより見てもらいやすくしたかった事等。そして同時に運営されるデザイン事務所と店舗を同じ場所で、一つにしたかった等、様々な経緯があったのだそう。

 

Visq LOFT 店内

 

Visq LOFT 店内

 

またVisq DESIGNSには、インテリアデザイナー・インテリアコーディネーターの方も在籍との事で、気軽に相談でき、安心して選べるのも嬉しい。早く全ての商品を見つくしたい、そんな衝動を抑えつつ、まずは1階から商品を見ていると、テーブルやキャビネット、ソファなどの大型家具をはじめ、インテリアのアクセントに大活躍してくれそうな可愛いブリキの缶などの雑貨、ショップディスプレイにも重宝しそうな吊り下げランプの各種など、欲張ってついウロウロとしてしまう。

 

Visq LOFT 店内

 

そして一番奥には、何やら工房のようなスペースも存在する。ここでは依頼を受けたデザインで、オーダーメイド家具も制作されているという。入った瞬間の何とも言えない木の良い香り。この何本も何本も立て掛けられた長い木材は、全てヴィンテージの古木なのだそう。

 

西尾氏:「ご自宅用でも、店舗用でも、デザイン・サイズ、何でも相談してくださると良いですね。こういうヴィンテージの古木や古いパーツなんかを使って、新しいモノを作り出していければと思っています。」

 

その他最近では特に、リノベーション等の要望も多いらしく、インテリア全般、ライフスタイルに踏み込んだ部分まで、トータルでサポートしてくれるのだ。ため息の出るような味わいあるヴィンテージ家具を横目に、お次は気になる2階へ。こちらは1階とは雰囲気がガラっと変わり、ダイニングキッチンスペースとリビングが一続きに並ぶ、オシャレなショールームのようなイメージもある。ヴィンテージ家具は勿論、明日からでも使いたくなるような可愛いキッチン用品や、見ているだけでも楽しいステーショナリー物など、毎日の暮らしを華やかに、楽しくしてくれそうなアイテムが目白押しだ。そしてこれらに調和するように、現代アートを象徴する絵画なども飾られている。

 

Visq LOFT 店内

 

西尾氏:「僕自身、以前はギャラリーのお仕事をしていたんですが、そこで感じた事が、アートとインテリアって近いもので近くないっていう事。インテリアに興味がある方は、必ず絵なんかも飾ってみたいっておっしゃるんですが、例えばどこで買えばいいのか分からなかったり、ギャラリーや画廊に入るのは少し敷居が高いっていう風に思われたりで。その垣根を低くする為に、お店で月に一度色々なアーティストさんの展覧会もやらせていただいているんです。」

 

そう言って案内してくださったのが、壁で軽く仕切られた一番奥のスペース。こちらではギャラリースペースとして、不定期で様々なアーティスト、作家さんの作品などが展示・販売されている。現在開催されているのが、「やまなみ工房展」。(*今展は終了しました) 滋賀県甲賀にある知的障害者施設「やまなみ工房」の施設利用者の方の作品展だ。思わず手に取ってしまう愛らしい表情の200体を超える粘土作品をはじめ、さをり織りの風合い豊かなポートやトートバッグ、コースターやアクセサリー。そして、その世界観に吸い込まれてしまいそうな絵画など。見て、触れて、十二分に楽しませてくれる。

 

Visq LOFT 店内

 

Visq LOFT 店内

ヴィンテージ品のみならず、様々な角度から楽しませてくれるVisq LOFT。入荷後すぐに売り切れてしまう商品も少なくなく、買い付けのペースは2カ月に1度とかなりコンスタントに行われている。ここで気になる、買い付けの際のポイントについても伺ってみた。

西尾氏:「まずコンディション面ですね。オーナーがアメリカ出身という事もあって、当時の古き良き時代のアメリカンスタイルって言うんですかね、50~60年代頃のものも多く取り扱っています。あとはお客様からリクエストをいただいたものであったり、価格面もできるだけ抑えられるように。」

 

そう、そちらも是非チェックしていただきたい。大型家具だとなかなか手が出せない…そんな悩みまで解消してくれそうなリーズナブルな価格帯も、リピーター続出の一因だろう。

 

Visq LOFT 店内

Vintage・Used家具や雑貨の魅力については・・・

 

西尾氏:「その当時の風合いですよね。現在のように最先端になればなる程、古いモノが見直されてくるし、特にアメリカ家具は無骨だけどあたたかみがあって、丈夫、長く付き合えますし。現代にはないデザインセンスも含めて、伝えて行けるといいな、と思っています。」

 

ホッとしてしまう木の香りや、現代の日本の住宅にもオシャレに取り入れやすいデザイン、何より少し触れるだけで伝わってくるような、何とも言えないあたたかみと存在感は、是非実際に店頭で体感してみて欲しい。

 

Visq LOFT 看板

 

そんな数々の、はるばる日本へやって来た古いモノ達。サイズ感や配置など、楽しく悩める、Vintage・Used家具を取り入れたインテリアを作る際のワンポイントアドバイスもいただいた。

 

西尾氏:「一番はやっぱり何でも相談していただく事ですね。全てトータルで揃えてしまうんじゃなくて、ポイントを押さえて1つずつ揃えていく方が良いと思います。例えば、最初はイスから始まって、次はそれに合うテーブルを探したり。一気にやってしまうと飽きてしまうのも早いと思うんです。1つずつ、段階を踏んで、最終的に調和の取れたコーディネイトがし上がればベストだと思います。」

 

それはまさに、Visq LOFTが提案する、理想のインテリア。古いモノだけではなく、新しいモノだけでもなく、この新旧を融合させた居心地の良い空間を作る事。

 

Visq LOFT 外観

西尾氏:「こういうモノって、本当はパーツに過ぎないと思うんです。家具が全てじゃなくて結局は居心地が良くないとダメですし。」

 

今後の展開については、2階のギャラリースペースの一角に、カウンター形式のカフェを併設する事も検討中とのこと。時間のかかってしまう家具選びに、その場所でゆっくり計画を立ててみたり、相談してみたり、またインテリアや家具が好きな仲間との会合のスペースとしても活用できるとあって、是非実現してもらいたい。

 

西尾氏:「“Visq”っていう名前の由来、それに尽きると思うんです。イスやテーブルにしても、当時のオリジナルのままで販売する事は勿論ですが、例えば座面を張り替えたり、色を塗り替えたり、リペアも含めて色々手を加えて販売させていただいています。常にアイデアを出し合って、工夫して、昔の家具を新しい形で現代に提案していきたいですね。」

 

PIC-UP ITEMS

 

PIC-UP ITEMS -sofa chair-

sofa chair 120,000yen

 

PIC-UP ITEMS -gardening set-

gardening set table:56,700yen / chair:@25,000yen

 

PIC-UP ITEMS -麦わら帽子のランプシェード-

麦わら帽子のランプシェード 36,300yen

 

information | Visq LOFT

www.visq.com

 

〒550-0012大阪市‎西区立売堀4-7-25

営業時間:11:30-20:00

TEL/FAX:06-6531-6210

定休日:毎週木曜

編集後記

昔々、古いモノだと私達が生まれる前に作り出され、大切に使われてきたぬくもり溢れる家具や雑貨。
特に現在、ファッションと同じ位、もしくはそれ以上に関心の高まるインテリア。
自分のお部屋にも純粋に取り入れてみたい、そんな方も多いだろう。

当時のオリジナルの風合いを楽しむ事、そしてその良さを残し、
また新たなモノを作り出す事で得られるアイデアのある暮らしは、何気無い生活のふとした瞬間に笑顔を届けてくれそうな気がする。

Vintage家具初心者の方は勿論、インテリア上級者の方にも、この居心地のいいLOFTで楽しく、ワイワイ、
自分のライフスタイルに新しくプラスする何かを探しに行きませんか?

by makiko ueno

Camera / toshinori cawai

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