REPORT

結いプロジェクト「結いのおと」

UPDATE : 2014/Mar/19 | AUTHOR : akiko taniguchi

音楽が繋ぐ街と人・人と人、結いプロジェクト「結いのおと」を訪ねる。
去る3月1日(土)、茨城県結城市で音楽祭「結いのおと」が開催された。
国の重要無形文化財である結城紬の産地として知られる結城市の、歴史ある街に点在する酒蔵や見世蔵などの“地域資源”が、
ライブ会場として一日限りの音楽祭を情緒豊かに盛り上げた。
また、雛人形の展示イベント「ゆうきの雛祭り」も同時期に開催され、
街の彼方此方に飾られた優美な雛人形が、イベントに艶やかな色彩を添えた。

 

イベントを企画・運営する「結いプロジェクト」は、結城を中心に20数名で構成されている。一本一本丁寧に紡がれ、織り上げられる結城紬のように、一人一人が繋がり広がっていけるような魅力ある街「結城」にしたい、という想いから結成されたチームだ。

 

当日は、イベント本部で会場マップを受け取り、マップ片手に結城の街を巡る。メインのライブ会場は全部で4つ。それぞれの会場エリア周辺には、器や生活雑貨の店、飲食店などが出店され、ライブの時間まで、結城の魅力を目や舌で楽しませてくれる。

 

街全体がイベント会場となるため、街を行ったり来たりしているうちに、同じ方とすれ違うこともある。普段は茨城の古河で営業されているという「JOYCE CAFE」は、東京では月に一度、鬼子母神で開催されるイベントなどにも出店されているという。
こちらの店主と2度目にすれ違ったとき、何やら嬉しそうに白い紙包みを抱えている。聞くと、通りを歩く何人かの方たちが美味しそうな焼き芋を頬張りながら通り過ぎるのを見ているうち、僕も食べたくなってしまって、と屈託のない笑顔を向ける。

 

霧雨の降る生憎の天候ではあったが、結城の清涼な空気がかえって際立つようでもあった。ライブ会場のひとつである「つむぎの館」では、手拭い専門店として知られる「かまわぬ」が、青いワゴン車に色鮮やかな注染の手拭いを陳列していた。
庇の下に手拭いを並べながら「どうやったら濡れずに見ていただけるかを考えているんですよ」と笑顔だ。雨の日は雨の日ならではの思いやりが生まれるものだ。

 

マップを片手にしていれば、会場までの道順を聞かれることもある。出演者である「蜜」のライブを観に来たと話す女性とは、ちょうど目指す会場も同じだったから5分ほどの道のりを連れ立って歩く。結城が地元だと話す彼女に、どこから来たのかと尋ねられ、東京からだと答えると、わざわざ有り難うございます、と御礼を言ってくださった。

 

ライブ会場となった結城酒造の酒蔵に到着すると、結いプロジェクトではWebを担当されている小池さんがお声掛けくださり、「USED Livingでの紹介をメンバーともども喜んでおります。有り難うございます」とご丁寧にご挨拶くださった。こういう瞬間に、USED Livingでの活動が微力ながらも役立っているのだと実感ができる。こちらこそ御礼を申し上げたい気持ちでいっぱいだった。

 

USED Livingが初めて結いプロジェクトの活動に触れたのは、昨年10月に開催された「結い市」のとき。メンバーのひとりである野口さんには、この時からお世話になっている。半年ぶりの再会を果たし、変わらずに会場から会場へと駆け回る姿は、凛々しく頼もしかった。

 

結城に縁のある方たちで創り上げられた音楽祭は、飾らないありのままの結城の街と人に触れた一日だった。結城は決して華やかな街ではない。けれど、歴史の情緒が色濃く残る街並と、伝統と新しさを併せ持つ懐の深い人柄は親しみがある。

 

コツコツと丁寧に積み上げていく活動を続けている方たちの誠実な想いや情熱は、実際に足を運び、その街を知り、人と触れ合うことで初めて分かるものだ。

 

 

 

主催:株式会社TMO結城<結城市市制60周年記念協賛事業>
運営:結いプロジェクト
後援:結城市 / 結城商工会議所 / 結城市商業地域づくり連合会 / 中央ろうきん社会貢献基金

 

関連サイト
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topic 掲載ページ http://www.used-living.com/topic/yuinote/
結いのおと 特設サイト http://www.yuinote.jp
結いプロジェクト http://yuiproject.jimdo.com

Camera / akiko taniguchi

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