Cycle Shop 203
UPDATE : 2011/Oct/06 | AUTHOR :
もともと南船場の雑居ビルの一室で、2004年にオープン。今年で7年目となる。『サイクルショップ203』という店名は、当時オープンした雑居ビルの、203号室から名付けられている。某自転車店での3年間の修行を経て独立されたオーナーの魚島氏。初めは自転車というものにさほど興味がなかったと言うから意外だった。
「自転車好きで始めたんでは決してなくて自然にこうなったというか…。3年間の修行も含めて今思えば…世の中の役に立つとしたら“自転車”が“エコ”というか…。」
無意識の中で、毎日の生活の中で、自然とエコと向き合う。それがオシャレなものであるなら、こんなに素敵な事はないだろう。
ここで、日本の自転車歴史を少し振り返ってみると、元々日本で自転車と言うと、40年前に日本で発祥した当時は「ミニサイクル」と呼ばれていた、現在のママチャリを思い浮かべるものだった。それ以前は女性が乗るというイメージのものではなく、車を購入するのと同じ位高価なものだったと言う。1970年に開催された万博を機に自転車を普及させようという運動が盛んになり、今街で見かけるような女性も気軽に乗る事ができるママチャリが増えていった。それを踏まえデザイン性にも着目した魚島氏。お店のこだわりは、店頭に並べられた自転車を見ているだけでも伝わってくるものがある。
「ママチャリって言うと、デザイン面も含め40年間、あまり変化が感じられなかったんで。意識の転換と言うか…。いろんな自転車を見ているのが楽しいですよ。」
自転車を眺めながらお話を伺っていると、こちらまでワクワクするような感覚を覚えてくる。コンセプトにもつながる、オーナー魚島氏の一番強い思いも伺ってみた。
「今までのスポーツサイクル専門店は、ロードレーシングやBMX、マウンテンバイクとかの競技自転車になりがちなので、そことは一線を引きたい。スポーツサイクルだけどレーシングじゃない、競技じゃない…そんな感じです。」
アイテム構成については、
「プロフェッショナルかママチャリか、中間層がなく二極化していたんです。そこをついて、日常生活にスポーツサイクルを取り入れて、自然にエコができていればいいですよね。」
モノや性能にこだわりをもつ人が多く、ファッションの中心でもある堀江。トレンドに敏感なユーザーに応えられるようなデザイン、質の良い物しかセレクトされていないオーナーのこだわりは、欲張りな要望にも十二分に応えてくれるだろう。また今シーズンのおススメ12年モデルは、アルミから鉄のフレームへ、カラーも落ち着いたものや素材感のあるものが主流だそう。
最後にこれからの展開について伺ってみた。
「震災後、突然エネルギー問題がクローズアップされる中で、これからは今まで以上にエコをアプローチしていきたいです。」
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information | Cycle shop 203
〒550-0014大阪府大阪市西区北堀江2-5-10
営業時間 : 11:00-20:00
TEL/FAX : 06-6531-7170
定休日 : 毎週水曜日
取扱いブランド : FUJI,ルイガノ,GIOS,KONA,ブルーノ,tokyobike…
編集後記
自転車の販売のみならず、修理やレストア等の相談にも気軽にできるオーナーの気さくな雰囲気も、お店の魅力だと思う。
日後のちょっとした意識の変化だけでも、十分エコを実践できるだろう。
みなさんも時々自動車から自転車に、オシャレに乗り換えてみませんか?
by makiko ueno