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Logic 60′s-70′s vintage clothing 古着と雑貨のお店

UPDATE : 2012/Oct/02 | AUTHOR : makiko ueno

人に会いに行く古着店。
昔懐かしい町屋や商店も数多く残り、散策したくなるような気分にさせてくれる街、谷町六丁目界隈。
空掘商店街からも程近く、近年では雑貨屋、カフェ、サロン等、少し隠れ家的なオシャレスポットとしても注目される。
今回ご紹介するのは、今年5月、堀江から移転、リニューアルオープンしたレトロな古着と雑貨のお店。

元々はアメリカ村にある古着店、「Logic」を立ち上げ店長として勤め数年、その後店名を引き継ぐ形で独立。2Fには「人類レコード」3Fは「古着と雑貨Logic」というロケーションでスタート。その後、少しずつ変わっていく街や行き交う人々、様々な思いも重なり、静かな場所へ移転を考えるようになり堀江へ。

 

古着屋Logicを知る人は、堀江店のイメージが強い人も多いだろう。堀江公園から1本北へ入った静かな通り。中心から少し離れるだけで、かなりゆったりとした空気の漂う小さな路地を進み、見上げると、そこには赤やオレンジといったポップなカラーと、レトロな香りが外にまで広がりそうな可愛らしいワンピースがちらっと覗いていた。オーナー曰く、「隠れてるつもりはないけど…」そんな、まさしく隠れ家的スポットだった。

 

Logic 60's-70's vintage clothing

 

Logic 60's-70's vintage clothing

 

そして11年。散策していてたまたま見付けた、趣きのあるレトロビル。この偶然をきっかけに、突然とも言えるスピードで移転を決意。それでもあのレトロなフォルムの看板を目印に、見上げると目に飛び込んでくる、あのポップでモダンなクローゼットを開けたような世界、「見付けた!」感は今も変わらない。

 

Logic 60's-70's vintage clothing|明るいモダンな階段

 

Logic 60's-70's vintage clothing|エントランスはヴィンテージのインテリア

 

安心感も覚えるどっしりとした佇まいのそのビル。真っ白なエントランスに一歩入ると、一瞬で別世界に吸い込まれたような気分にもさせてくれる。印象的なデザインのアイアン×ガラスの扉を背に中へ。左右に奥行きのある店内は、床・天井といったスペースにまで所狭しと、センス良く様々なアイテムがディスプレイされ、どこから攻めていいのか、一瞬迷ってしまう。

 

Logic 60's-70's vintage clothing

 

Logic 60's-70's vintage clothing

 

1960~70年代頃を中心とした時代のもの、そして国籍も様々、ヨーロッパは勿論、アメリカ、日本国内より集められたメンズ&レディース ヴィンテージ古着。また、一癖も二癖もある個性的なデザインが印象的な靴や鞄、その他時代を反映するファッション小物やインテリア家具類、生活雑貨などと、当時のファッションを含めたライフスタイルが全て揃うのだ。

 

あの頃をぎゅっと一つに、贅沢にも全て詰め込んだような、リアルタイムで体験した事のない人にとっても、レトロで懐かしんでしまうような不思議な空間。初めて訪れた人や古着初心者の人には、服を一枚二枚とめくっていくにつれて驚きもあるのでは?「途中まで古着と気付かなかった」なんて声が聞こえてくる事も少なくないのでは、と思わせる程のグッドコンディション。

 

Logic 60's-70's vintage clothing

 

Logic 60's-70's vintage clothing

 

それは買い付けの際の決め手ともなる要素なのだとか。小さな傷や汚れ、年月を経た風合いを楽しむ事は勿論、当時のままの美しいコンディションに近いもの、このポイントも外せないとの事。普段のコーディネイトに自然に取り入れられる状態のも、その部分でのこだわりも、一つ一つのアイテムを通して感じさせてくれるようだ。

 

「元々は古着だけじゃなくて、デザイナーズブランドみたいな変わったものとかオモシロイものも好きだったから余計かも知れないけど、やっぱりキレイなコンディションに越した事はないと思うし、大人も着やすいし。」

 

Logic 60's-70's vintage clothing

 

Logic 60's-70's vintage clothing

 

いわゆる“レトロ”や“モダン”で表現される年代の古着や雑貨なのだが、細かく見て行くとその種類はまさに雑食系。比較的身近なところで懐かしさを感じる“昭和レトロ”モノは勿論、当時の最先端ファッション“モード”なヴィンテージラインなどの存在感も大きい。pierre cardinやchristian Dior、Courregesなどと言った、60年代を代表するハイブランドからも、服のみならず雑貨まで、バリエーション豊かに並ぶ。

 

「服の好みもみんない色々変わっていくし、勿論自分の中でもそうで。好きな映画、音楽、アートとか、色んなものに影響を受けて、その時々でハマるものも違ったりするから。その中でも今のお店のテイストの始まりは、1960~70年代のスウィンギング・ロンドンって言われる時代の古着との出会いかな。」

 

Logic 60's-70's vintage clothing


スィンギング・ロンドン(Swinging London)

スウィンギング・シックスティーズとも呼ばれる、1960年代におけるロンドンのストリートカルチャー。映画や建築、そしてロンドンのポップ界を代表とする、イギリスのあらゆる音楽がファッションに影響を与えた時代。ミニスカートやビートルズなどにも代表され、グラフィックアートやサイケデリックアートなどにも大きな影響を与えた。あらゆるシーンにおいての変換期、これまでの世界観を根底から覆すロンドン発の若者文化が花開いたこの時代、ファッションとアートの関係も再認識され、遊び心のあふれるデザインのものが数多く作られた。

 

「私達も、もう長い間沢山の服・モノを触ってきて、やっぱりその中には『おお!』ってテンションが上がる発見とか、嬉しい出会いがあって。それはヴィンテージだとかブランドだとかだけじゃなくて、ノーブランドでも素敵なモノは沢山あるから。その時代でしかない斬新なデザインであったり、生地であったり、縫製なんかでも、今の既製品では考えられないような手間が掛けられてたり、これでもかって言うくらい遊び心が詰まってたり、感動させられる事も多い。それが古着の魅力の一つでもあるけど、ただこの何年かで、確実に良いモノが減ってはきてるけどね。」

 

 

Owner’s recommend items

 

70年代頃までのアイテムは勿論、80年代を代表するアバンギャルドな香りがプンプンする、独創的なデザイナーズものもさり気なく並ぶ。様々な場所から、様々なテイスト・デザインのモノが贅沢に集められた圧巻の品揃え。やっと一通り服を物色し、気になるモノもいくつかピックアップできた頃、そろそろ奥にあるパーテーション、その向こう側が気になってくる頃だろう。

 

レトロなプリントに思わず笑顔にさせられる、キッチン周りの食器や雑貨、自分の部屋に置いてみたくなるインテリア小物やオブジェ。そしてそれらと平行するように置かれたソファとテーブル、レトロなムービーが流れるテレビの周りには、膨大な数のCDやレコードと、不思議で少し怪しい雰囲気を醸し出している。一番奥には大きなカウンターがどっしりと構える、ここは常連の憩いの溜まり場、Barスペースとなっている。

 

Logic 60's-70's vintage clothing

 

Logic 60's-70's vintage clothing|Bar space

 

Logicという店名も、1970年代頃に活躍したシンガー & SAX奏者の、ローラ・ロジックから命名された程、様々な音楽シーンにも精通するオーナーお二人らしさが伺える。そしてこれらのほぼ全てがお店のBGM用と言うのも納得できる。

夜遅くまで灯る明りに映えるレトロなファッション、少し漏れて聞こえてきそうな夜な夜な集まる人達の笑い声、そこは古着屋なのだが、昔あった喫茶店のような、馴染みの居酒屋のようなアットホームな空気に満ちている。

 

Logic 60's-70's vintage clothing|Bar カウンター

 

こちらのスペースも、お昼の開店時間から利用できる。服やお気に入りの雑貨を選びながらの一杯、買い物後の一杯、勿論Barとしてガッツリと、またゆっくり呑む方にも魅力的なスペースとなっている。堀江店の頃から念願でもあったこのBarコーナー。これからは堂々と店呑みができるとあって、待っていた常連客も多かったのだ。脱力感たっぷりなのとは裏腹に、こだわりの旨いアテ、そして二度見してしまうリーズナブルな価格も憎い。

 

戦利品を片手にふわっとした足取りで帰る、下町の雰囲気も気分を盛り上げてくれる事だろう。

仕事帰りにでもふらっと、古着屋さんで一杯やってみませんか?

 

Logic 60's-70's vintage clothing|看板

 

 

information | Logic

http://yaplog.jp/logic-used/

 

大阪市中央区谷町6丁目17-49 中津ビル2F

TEL:06-6770-5144

OPEN:12:00 ~ 23:00頃

定休日:木曜定休

編集後記

服が好き、ファッションが好き、とりわけ古着というものが何よりも好きな私に、ある種の衝撃を与えたお店だった。10年以上も前の事だが、あの時感じた高揚感のようなものは、今でも覚えている。

『お客さんには勿論来て欲しいけど、でも沢山やと…。昔からの常連さんがゆっくりしてもらわれへんようになるのは嫌やから…』と、少し無理を聞いていただく形で、今回取材をさせていただいた。当時のファッション、ライフスタイルが好きな人達は勿論、そこは何となく人が集まり、そこでたわいもない事で笑い合える、そして知らない者同士がいつの間にか友達にもなれてしまうような場所でもあった。

ファッション・古着・音楽、そしてお酒。どれか一つでも好きなキーワードがあるなら、是非一度足を運んで欲しいと思ってしまうお店、Logic。でも本当は、教えたくないお店でもある。

by makiko ueno

Camera / toshinori cawai

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